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ポジポジ病を治療して正常なメンタルを取り戻した経緯

メンタル

FXや株のトレードにおいて誰しもが陥るポジポジ病。根深い病気なので長年苦しまれている方も多いのではないでしょうか。今回は、ポジポジ病の克服に至った私自身の体験談をお伝えしようと思います。

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止められない止められない、それがポジポジ病

チャートを開くと「今入らないと取り逃してしまう!」とポジらずにはいられない。

心がそわそわして気付くと指が動いていた。そんな経験、ありませんか?

率直に申し上げますと、ポジポジ病=ギャンブル依存症です。

これを治療するためには、まず、自身がギャンブル依存症患者であることを心から認める必要があります。

アルコール依存症の治療法として、アルコール依存症患者たちが集まって、互いに悩みを話し合い共有するというやり方があります。自身がアルコール依存症の患者であることを明確に自覚することで、治療の手立てが見えてくるというやり方です。

ポジポジ病の場合も同様に、まずは自信がポジポジ病患者であることを認めた上で、ポジりたい衝動が、心の奥のどのような感情や欲求から来るものなのか、自己を掘り下げて分析することで、打開策が見えてきます。

私もポジポジ病に長年悩まされてきました。ポジポジして退場し、一旦頭を冷やすも、気付くとまたポジポジ。あの日の決意はどこへやら。自分はなんてダメ人間なんだ…と数えきれないくらい卑下して、悩んで、またやらかして…負のループ&ループから抜け出せる日はやってくるのか?

藻掻き続けて早数年、規律を身に着けるために自己啓発本や脳科学に関する書籍を読み漁ったり、食生活から改善を試みたり、瞑想を取り入れたり、あらゆる手を尽くしてきました。

その結果、今ではポジポジ病を克服することができました。たとえば日中、通勤中や休み時間中にスマホのMT4アプリを立ち上げたとしても、ポジポジしたい衝動に刈られることがなくなりました。余程高確率なチャンスでもない限り、現在のチャートを確認したら未練なくサッとMT4アプリを閉じることができます。

私の場合、自身の内面と向き合い続けた結果、ポジポジしたい欲求の根底には下記のようなものがあるということに気づいたのです。

  • 金銭欲が人並み以上に強いこと
  • 仕事と家事育児に追われる日々へのストレスを無意識にトレードで解消しようとしていたこと
  • 自分はうまくいくという漠然とした過信

家族に良い思いをさせてやりたいとの思いを胸にトレードに励んでいたのに、いつの間にか自分の時間がないストレスを解消する手段としてポジポジしていた。無意識のうちにです。なんと愚かなことでしょう。

身の程を自覚するようになってから、ポジポジ病の治療法を本気で模索するようになりました。

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多少は効果のあった治療法。小手先の話

では、具体的にどのようにして治癒へ至ったのか、実体験をベースにした治療法を以下に記していきます。

【治療法1】退場したら誓いを紙に書く。欲望の膨張と破裂を可視化する。

人は、コツコツと連勝が続くにつれて、無意識のうちに欲望が大きくなっていきます。

そして「もっともっとお金が欲しい!と、それまで得ていた利益では物足りなさを感じてしいます。

(以下、「愚者モード」と呼ぶこととします)

欲望には際限がありません。やがて自滅してしまうわけです。

数日から数週間かけてコツコツと積み上げた利益を無茶なトレードで一気に溶かすと、意気消沈してトレードする気力もなくなるかと思います。

実はこの時こそ、最も冷静でいられる状態なのです。以下「賢者モード」と呼ぶこととします。

欲にまみれた愚者モードから賢者モードへ切り替わったときこそ、自分の内面を深堀する最大のチャンスなのです。時が過ぎればまた欲望がむくむくと育ちます。退場直後が最も素の自分でいられるので、この状態で内面を分析すると深いところまで分析が行き届くのです。

欲望の膨張と破裂のループを図解するとこんなイメージ。

当初は欲望に邪魔されることなく冷静な判断でトレードができますが、勝ちが重なると、徐々に欲望が膨張していきます。

やがて最大限に欲望が膨張すると、欲望の中で思考するようになってしまうんですよね、無意識のうちに。

完全なる愚者モード。

こうなってしまうと、正常な判断力を失っていますから、ハイレバで損切りできず、なんぴんを重ねて一撃死。

といった感じで口座を飛ばしてしまうわけです。そしてまた賢者モードへ戻ると。

そこで、賢者モードに戻り、冷静な判断力がある内に、下記のことを紙に書きだすのです。

  • どういう取引をした時、どういう取引結果になった時に欲望が膨張するのか?
  • 次に愚者モード入りした時に、どうすれば冷静な判断力を保つことができるのか?
  • 規律を保てる期間はどれくらいか?規律を軽んじた際に考えていたことは何か?
  • 規律を軽んじる傾向が多いのは朝昼晩・平日・土日祝・家・職場・移動中どのタイミングが多い?
  • 大損を出すのは平均してどのくらいの期間が経過した頃が多いのか?

これらはあくまで一例です。個々の性格によって傾向は千差万別かと思いますので、適宜深掘りする内容を増やしていってください。

イメージとしては、現在の賢者モードの自分から、近い将来愚者モード入りした自分へ手紙を送るイメージです。

連日連勝が続いて「あ、そろそろ自分愚者ってんな」と思ったときに、賢者モードの時に書き記していた紙を見返すことで、「おっと危ない。そうだった。」と、我に返らせることができれば、負のループから抜け出すことができるというわけです。

この治療法を行ったところ、退場するまでの期間が長くなりました。数日から数週間の命が、1~2か月の命に延命成功。ですが、ふとした時に魔が差してしまい、一度崩れるとそのまま崩壊してしまう。という症状が治らず、悩みは深まるばかりでした。

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【治療法2】スマホの中のMT4アプリやFXツールをアンインストールする

ポジポジ病を治す即効性のある方法の1つに、「チャートから距離を置く」という治療法があります。

通勤中などの隙間時間にスマホでポチポチやらかしてしまう方に即効性のある治療法です。

チャートを見てしまうからポジポジしてしまうわけですので、物理的にチャートにアクセスすることができないようにしてしまえば良いわけです。

私はポジポジ病がどうしようもないほど悪化した時、この方法を実施しました。ポジりたくとも、インストールからやり直さないといけない煩わしさから、ポジポジしなくなりました。

NY時間にパソコンからのエントリーに限定するという縛りを設けたのですが、この治療法は結果的にうまくいきませんでした。日中我慢している分、いざ夜にパソコンでチャートを開くと、ポジポジポジポジ止まらなくなったのです。

結局のところ、スマホにMT4アプリが入っている状態で、ポジポジしない自分にならなければ意味がない。

と思うようになり、インストールし直したのでした。

【治療法3】その日のトレード前に瞑想を取り入れる

毎晩NY時間のトレードに取り掛かる前、約20分間横になり瞑想を続けたことがありました。目を閉じ、深く呼吸し、自分の中からマイナスのエネルギーがなくなり、プラスのエネルギーで満ちた状態、理想の自分でいる状態をイメージするのです。

瞑想を3か月続けた際には、初めて1万円を100万円にすることができました。ですが、次第に瞑想すること自体が面倒になり、サボったところ、全損して振り出しへ戻ったのでした。

当時は今よりも技術的にも精神的に未熟だったため、100万円まで増やせたトレードに再現性がなかったのが主な原因です。そのような未熟な状態でも100万円まで増やすことができた瞑想には、計り知れない可能性があるといえるでしょう。詳しい瞑想のやり方はユーチューブで出てきますので、一度試してみると良いと思います。

ポジポジ病完治の決め手になった3つのこと。私はこれで克服することができた!

ポジポジ病を克服した今、振り返りますと、決め手になったことが2つあります。

決め手1~大損に大損を重ねて相場から完膚なきまでに叩きのめされたこと

3か月ほどサクサク儲け続けて30万円以上稼ぎ、「やっと勝てるようになった」と思ってパソコンを購入した矢先、愚者モードで大損をこくという出来事がありました。

「いやいや、パソコン買ったばかりだしこのままじゃ引き下がれない!」

と熱くなって返り討ちに合い、短期間で数百万円もの大金を溶かしました。みるみる減る預金残高。天国から地獄へ叩き落された感覚。

先に述べた治療法1の紙に書き出し作業をする?いやいや、茫然自失でそれどころじゃない。

ここまで叩きのめされると、最早紙に書き出す必要すらなくなるんですね。

なぜなら、ポジポジしたところで大損することが全身に刻み込まれているからです。五臓六腑に染みわたっているんですわ。えぇ。

故に、チャートを開いたとて、明確なチャンスでなれけば指先が動かない体になったと。

数百万円の報酬でブラックジャック先生に脳外科手術を依頼し、ポジポジ病の元となるシナプスを切除してもらった。と思えば安いものです。

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決め手2~FXで短期間に大金を稼ぐことを諦めたこと

相場に叩きのめされた経験を経て、私はFX一辺倒の姿勢ではダメだ。と気付かされました。

ハイレバで短期でお金持ちになろうとするほど、短期で貧乏になるのがFX

ということは、長期でゆっくりお金持ちになろうとすることが正解なんだな。と腑に落ちました。

適正なロットで資金に対して2~5%程度のリスクを取り、ちまちまと運用するくらいで十分。株や投信なども併用して総合的にお金を増やすことを考えよう。と意識がシフトした感覚です。

FXに期待しなくなったことで、ありのままにチャートを見ることができるようになり、分析力や判断力が目に見えて向上しました。

そして、心の奥には大損した時のことが刻み込まれていますから、勝ち続けても墓穴を掘ることがなくなり、安定感が段違いに増してきました。

FXに対しては、期待しない、諦めるくらいの距離感がちょうど良いのです。

決め手3~リソースを分散させたこと

FXで短期間に大金を稼ぐことを諦めて以後、「早く会社を辞めるには、とにかく稼ぐ力を向上させることが大切だ」と思うようになりました。

これまで脳内のリソースをFXが90%占めていたところ、株式投資やブログ、ポイ活などあらゆる増やし方・稼ぎ方を考え、脳内のリソースを分散させた結果、FXに前のめりになることがなくなり、ポジポジ病の治癒に大いに役立ちました。

脳内に占めるFXの割合が減少したことで、明確なチャンス到来まで待てるようになり、無駄撃ち減で成績向上。

このリソース分散理論が効果的なのには、明確な理由があります。(あくまで持論ですが)

私はTVゲーム好きのため、ゲームをする時間を増やすことで、FXに入り込まないようになろうと過去に試みたことがあるのですが、TVゲームでは不十分でした。

お金にならないTVゲーム  お金が稼げるかもしれないFX

欲深いため、お金がかかる方が勝ってしまうんですよね。「金曜日はノートレードでTVゲームの日にしよう」とルールを定めても、「でも少しだけ、今日は雇用統計があるし…」といった感じで、ついついチャートを開いて、いじってしまうという規律の無さ。TVゲームではお金が生じないため、誘惑として弱く不十分なのです。

対して、株や投信、NISA、今こうして執筆しているブログ作業などは、お金を稼ぐ・増やすことが理論上可能なものです。

お金が稼げるかもしれない株・投信・ブログ等 = お金が稼げるかもしれないFX       

私の場合ですが、どちらもお金が絡むため夢中になれます。

金銭欲に対しては金銭欲を対抗馬としてあてがう。毒を以て毒を制す感じです。

特にブログの作業は膨大な時間がかかりますので脳内リソースの分散が効き、目に見えて無駄撃ちが激減しました。

まぁ、ブログは収益化が難しいものですが、自分が持っている知識をブログ記事としてアウトプットすることになり、理解が深まるというメリットもあります。

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まとめ

以上、実録を基にポジポジ病の治療方法について記しました。相場にボコられて半ば諦めの境地でトレードをしたら好転しだした。というよくあるお話でした。

今回の記事が少しでも参考になり、無駄な損失を減らすことへ繋がれば幸いです。

最後までご精読ありがとうございました。

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